すおう

すおう
I
すおう【周防】
旧国名の一。 山口県南部・東部に相当。 防州(ボウシユウ)。 周芳(スハ)。
II
すおう【素襖】
襖(オウ)系の衣服。 直垂(ヒタタレ)・大紋(ダイモン)のもとと思われる。 支配者層の変化により, 庶民の平服であったものが武士の常服となり, 江戸時代には下級武士の礼服となった。 本来, 麻の単(ヒトエ)で, 胸紐(ヒモ)・菊綴じに革を用いる。 袴は共布で腰紐も共布を使う。 通常は半袴を用い, 礼装の際は長袴を用いた。
III
すおう【蘇芳・蘇方・蘇枋】
(1)マメ科の落葉小高木。 熱帯アジア原産。 枝に鋭いとげがあり, 葉は羽状複葉。 春, 黄色の小花を円錐状につけ, 花後, 帯紅色の豆果を結ぶ。 心材と莢(サヤ)は, 赤色染料とする。 蘇芳の木。
(2)ハナズオウの通称。
(3)染め色の名。 {(1)}の幹の心材の煎汁で染めた紅色。 赤みのかかった紫。
(4)襲(カサネ)の色目の名。 表は薄く, 裏は濃い蘇芳の赤。 四季通用。 蘇芳襲。

Japanese explanatory dictionaries. 2013.

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